「波瀾万丈の学園生活になりそうだ……」

「個人的に戦う理由を見つけられたかって聞かれると、まだ答えられませんが……」 「受け取っちまいましたからね。今は、仲間のために戦います。それが俺の責任だ」

「……会長。俺にも個人的な戦う理由ってやつが、やっとできましたよ」

「マーリンズ国際学園、制圧だ！」

「完全勝利！　天満義塾、制圧だ！」

「麗仙学院──制圧だ！」

「守城西工業学園、制圧だ！」

「暁月学館──制圧だ！」

「私と……私と一緒に、戦ってくれますか？」 「今さらだな、当然だろ。東雲の志、俺にも背負わせろ」

「孤独に身を置いてこそ、お前は強くなる。すべての絆を断ち切り、この暁月で悪鬼羅刹となれ。そして私を楽しませてみせろ」

「興味ねぇなんて、思ってねぇよ。お前の全部、受け止めてやる」 「だから、２度と俺のそばから離れるな」

桐生は、人には言えないなにかを背負っているんだろう。それを明かすには、俺はまだ力不足ということだ。 ……強くならねぇと。

逢坂万梨沙は各学園に何名か、スパイを潜り込ませている

ありが、と……っ、私のために、あり、が、とぉ……っ！」 「いいさ、半分は自分のためだ。千景がいなくなったら、寂しいからな」

「……く、ははっ、そうか。考えてみれば、これはデートになるのか」 「そんな笑わなくても……」

「…………どうして、頼らないんだよ……」 「ひとりで溜め込んでばかりじゃねえか。信頼してないのはどっちだっての……」

「私はもう迷わない。私情ではなく、おのれの信ずるもののためだけに戦おう」 「打倒、麗仙だ。必ず……勝つッ！」

「Ｍ……＆……Ｔ……っと。できましたっ。なにも恥ずかしいことなんてありません。あたしと刀士先輩の勝利なんですからねっ」

「もうやめておいたほうがいいよ。どれだけ頑張ってきたのか知らないけど、ド素人の莉々にさえ負けちゃうんだから」

「……大好きだ」 「……あたしもです」

「賭けようぜ。俺が勝ったら、雪菜は一生俺の物だ」 「構いませんよ。その代わり私が勝ったら、刀士さんは一生私の物です」

「ぜったいぜったい、お姉ちゃんには負けないし……ずっと、好きでいてもらえるよう、努力するから……」 「だから、よろしくお願いします。私の──未来の……旦那様っ」

「だから、私のそばをはなれないでくれ。いつまでも、この手を握っていて欲しい。それさえ叶えば、私はもう怖いものなんてなにもない」 「はなれてたまるか、ずっと一緒だ」

「あたし……ぜったい……！　いい女になりますからッ！」 「だから、あたしのこと……このさきも……よろしく、お願いしますね」

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